滋賀県 彦根ゲストハウス無我 ママさんのブログ

漂泊の旅・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。宿泊される方の思いをしっかり見つめて、模索する日常のあれこれを記します。

無我夜話  9

東京からお越しのmiddleage女性ゲストさんからお聞きしたお話。
 
その方は訪問介護の仕事をされていますが、
 
担当のご婦人が天寿を全うされ、その人を偲ぶ旅だと仰いました。
 
そのご婦人は出生が彦根でした。
 
戦前、結婚前の男女が言葉を交わすのも許されなかった時代。
 
当然、共学は無く電車通学でも男女車両が別々。
 
(現代では違う意味で別々の必要性があるのですが。。。。)
 
そんな戒厳令下ような昔の学生さんですが、
 
恋はするのです。
 
ある時、女子学生(天寿を全うされたご婦人)は、
 
男子学生から突然手紙を受け取ります。
 
戦前の彦根駅のホームで。
 
もちろん言葉を交わしたこともありません。
 
でも、不思議。
 
女子学生も実は思いを寄せていたのです。
 
手紙を読んで、男子学生は有名なN会社(今でも有名)の御曹司だとわかります。
 
女子学生はどうしたでしょう・・・・。
 
答えは、
 
その手紙を家に帰って【燃やした】です。
 
戦前といっても戦争に近づいているわけで、
 
おそらく、男子たるものナヨナヨするのはけしからんと断じられる時代。
 
いっさいを封じ込めたのですね。
 
でも、燃やすという手段にでますか?
 
昔の人は、決着の付け方が厳しくて美しいです。
 
燃やすことで、永遠を感じてしまうのは私だけでしょうか?
 
私も5年後10年後、、と感じ方が深まっていけばいいなと思っています。
 
お話をしてくださったゲストさんも、
 
聞かせていただいた私も、
 
【命がけの恋愛】の形に心揺さぶられたのでした。
 
亡き人を偲ぶ旅こそ、実は旅の本質かもしれませんね。
 
 
 
 
彦根のまちなみ」

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ある一日

7:30   彦根ステイ中のKorean beauty・Kさんのご希望で、
                    ヘアサロンの空き状況をネットで確認。昨夜打ち合わせしていた、
                  第一希望の日は空きがなく、その旨伝えるべく彼女の起床を待つ。
         
8:15           Kさん起床、再検討してまた伝えますと言い残してお出かけ。
 
10:20         私は、定期受診で  病院到着。診察待ちの間、『彦根市役所の耐震化工事、
                      裏合意問題の証人喚問 5月23日15時〜一般傍聴可』
                      という記事をたまたま見つける。
                      今日じゃないか!
                       スケジュール問題ない、とオーナーからも許可。
 
13:50        Kさんから再検討した日時を聞き受け、徒歩数分のヘアサロンへ。
                    電話で済むのであるが、face to faceのほうが良いであろうかと、
                     お店で予約する。『今度は日本語が大丈夫な人』と情報提供。
                     その足で勤労福祉会館へ向かう。
 
15:00〜17:00       彦根市長の証人喚問の傍聴。
                  【裏合意】はあったのかーーーーーー。
                     裏の契約があって、そこそこの工事が出来ることになっている。
                     ってことかな。
 
                     だから、喚問で「どうにかなるだろうと思っていた」「担当部署に
                     任せてある」「報告は受けていない」「覚えていない」と、市長さんは
                     答えられるわけでしょうね。
                     なんて。
                     こんな軽い受け止めでいいのか⁉︎
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私自身、術後半年経って、
少しずつ社会復帰している感あるスケジュール密な一日でした🏃‍♂️🏃‍♂️
 
 
 

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元看護師カゼを吹かせて 3

台湾からお越しのゲストさんは、
 
癌で舌を切除しているとのことで流動食と筆談での対応が必要でした。
 
60代の男性で、バックパッカー
 
見た目は元気なおじさんで、日本のおじさんと同じ風貌です。
 
ミキサーを持参しているので、こちらの手間はありません。
 
ただ共有スペースで、皆がびっくりするかもということで、
 
予め伝えてくださったのです。
 
筆談はスマホを使って。
 
普段からのコミュニケーション方法が、
 
異国の地でも同じなわけで、スムーズです。
 
今までもハンディーキャップのある旅人さんが、
 
何人かお越しになりました。
 
【〇〇だから△△するけど大丈夫なので】という意思表示を、
 
してくれています。
 
元看護師としては、少し聞けば全容は把握できます。
 
大変な修羅場を超え、異国の地に旅に来る、
 
カミングアウトできる、、、敬意を払います。
 
一目判然の障害も気の毒ですが、
 
見た目で判らないこのゲストさんの場合も気の毒です。
 
なぜ流動食をたべているのか、なぜ喋らないのか、
 
と奇異に見えるでしょう。
 
しかし朝からカップラーメンと唐揚げやスナック菓子を食しながら、
 
スマホしかみていないゲストもお見受けします、奇異です。
 
自由や若さを謳歌するのは、意外と難しい。
 
この仕事を始めてその思いを強くしています。
 
なんでもいい、って訳ないよ。
 
人間の体は精密で、部位部品すべて理にかなったものです。
 
日頃、「舌」の存在なんて当たり前すぎて考えもしません。
 
無いor一部無いとなると、生活は激変するわけです。
 
誰しも長い人生、一生のうちに生活習慣は変容します。
 
加齢、病気、信条だったり、政変ってのもありますね。
 
【多様化】という言葉をよく耳にするようになった昨今ですが、
 
他者の多様性を理解していくには、
 
【旅】【ゲストハウス】は学びの場であると思います。
 
違いを楽しむ、度量や許容が試されている場所。
 
再認識した日でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『琵琶湖』

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彦根ホテル旅館組合の総会でした。

予定ではいつも通りオーナーが出席のところ、
 
諸事情で急遽私が出席です。
 
組合が発足して初めての総会でしたが、
 
意外と出席人数が少なく感じました。
 
【軋轢】【彦根市】【長年にわたる】【行政】【DMO】【観光協会】【予算】
 
などなど、キーワードだけで推し量れますよね。
 
特異的なことではなく、日本中ほぼ同じ構図なのでしょうが。
 
行政と絡んでいく組織の運営は大変です。
 
ただ、このホテル旅館組合の事務所が、
 
近江ツーリズムボード事務所の一画にあると聞いてホッとしました。
 
声をかけていただいて彦根観光協会に入会して三年ですが、
 
こんなこと私が言うのもナンですが、
 
地方都市の観光地の悲哀を勉強させてもらっています。
 
いつもとりとめのない文章ですが、
 
いつもに増してとりとめがありません。
 
協会にしろ組合にしろ、
 
一介のゲストハウスがお役に立てることがあれば、、、、、
 
とは思っています。
 
それにしても、
 
『観光』に携わっていく仕事は難しいとシミジミ。

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充電の旅

旅してました。
 
北陸で〝湯治〟です。
 
たまたま見つけた〝鉱泉〟に入ったり。
 
泊まりは、久々のユースホステルだったり。
 
大阪屋というスーパーでお惣菜などを夕食にして。
 
次の日も同じスーパーでお昼を食べたり。
 
何日か漂っていました。
 
このお店のdeepさは、遺跡発掘で滞在していた津軽のお店などと同じ。
 
北前船文化なのですね。
 
奥の細道のご当地の句を、
 
ユースホステルの奥様に伺ったり。
 
現地の人の声や発音で聞く芭蕉の句は格別。
 
数分の会話でも、極上の喜び。
 
生きていてよかった。
 
また、旅するよ。

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【青かまぼこ 以前からファンでした】

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【くるみの押し寿司】【車麩と赤かまぼこの卵とじ】【魚のすり身揚げ】

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【天香寺ユースホステル お寺です 富山県の朝日町にあります】
 

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【川城鉱泉 効能がすごそうと思わせる雰囲気が絶大】
 
 

敬愛してやまない

「観光といえばそんなようなもの」と答え、
 
小さいことにこだわらず、
 
決断が早く、
 
だらだら過ごさない。
 
キレ味が良い。
 
知らない人に御馳走してもらったり、
 
特別な情報を得ることもある。
 
家を一軒、山の一つでも「もらってくれないか」
 
と言われたことが二〜三回はありそうな。
 
おいしい思いをしているが、
 
嫌味がない。
 
「今、無職」でも、
 
たちまち再就職を決める。
 
結婚は遅めでも、
 
最終的に悔いの無い人生を送るであろうと思わせる。
 
容姿端麗。
 
ゲストハウス無我での五年のうちで、
 
泊まってくださった彼女たちをみての共通項。
 
their name is 歴女
 
 
 
   『ゲストハウス無我の庭』

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鳥人間コンテスト始動

ゴールデンウィークの真っ只中、
 
鳥人間コンテストの日のご予約が入りました。
 
鳥人間関係者』と我々が名付けている、
 
リピーターさんのうちのお一人です。
 
コンテストは毎年7月最終の土曜日と日曜日です。
 
大学のサークル活動でコンテストに出場した方々が、
 
OB・OGとなって益々熱く、現役の学生を下支えするのです。
 
その方々が、無我にお泊りいただいているのです。
 
最初、母校を懐かしんで観戦にみえるのだと思っていました。
 
大きな間違いでした。
 
先輩指導者であり、
 
ボランティアスタッフであり、
 
精神的支柱であり、
 
鳥人間そのものであります。
 
ゲストハウス無我の盆と正月が、
 
鳥人間コンテストの日であることは間違いありません。
 
敬意を込めて。