いつかの銭湯。
良かった、間に合った、、、銭湯にそんな思いで訪問するようになった近年。
私は銭湯の〇〇作りとか関東風・関西風とかは分かりません。
ただ、時空ポケットに裸でお邪魔する感覚が堪らないだけです。
こちらの愛知県一宮市の玉乃井湯さん。
想像以上に侘しく、たくましく、艶やかです。
なんですの!このダチュラが咲き誇って、、、
艶やかさを一層アップさせています。
入浴中の老婦人と少し会話したあと
私はタイルの浴槽の縁に腰掛けると、涙が滲みました。
ここは裏路地。実は十数年前、この表通りを一時期車通勤していたのです。
銭湯の存在は知らなかったけれど、当時は知っていても寄らなかったと思います。
廃業が進む中、現役銭湯の価値が年々高まってきています、が
私はそれに気がつくのが遅かったと悔やんでいます。
由緒正しい温泉もいいですが、銭湯は別格。
玉乃井湯は、伊勢湾台風(1959年)に耐え、
高度成長期やバブルやITやコロナの変動の中生き抜いています。
異空間は一体どちら?と銭湯から問われるような時間を過ごしました。