みかん入りおにぎり

「K学園にボランティア行くんだけど、一緒にどう？」

昔々、高校生だった私はそう誘われた。

その人も同じ高校生の同じ学年の女子。でも話したこともなかった。

なぜ私に言ってきたのだろう、と普通は思う。

いえいえ私にだから声をかけてきたのだ。二つ返事でOKした。

部活のない土曜の午後、高校から近いK学園に二人で向かった。

K学園は児童発達支援センターで、ボランティアの私達は幼児が多くいる部屋に

案内され一緒に遊んだ。

それにしても、誘ってくれた彼女の心の中を想像して頭がいっぱいだった。

すぐ、おやつの時間になり、私達も一緒にいただいた。

缶詰のみかん入り🍊のおにぎりだった、、、生涯で唯一無二のsweetsかもしれない。

彼女とは、その後軽く会話をするようにはなったが、

深い相談をするような友人関係にはならなかった。

今は名前も思い出せない。

当時私はスキャンダラスな女の中の一人で、彼女もまた同じだった。

浮名を流し、疲れて、終止符を打って、一人っていいなあって言っている時だった。

松田聖子（注1）が中森明菜(注2)を誘ってボランティアに行った。

そんな具合。

高校生ながら、人生って楽しいなって思った記憶がある。

それから何十年経っても、人生観って変わっていない。

注1、注2、について→スキャンダラスな面だけの喩えです。全て含めて尊敬しています！

視界の果てまで

旅人していた頃、よく行っていた秋田の宿の御主人に、

「自分は信州って行ったことないけど、北アルプスってどのくらい見えるんだ」

と訊かれた時、「町に居ても、左右の視界の限り見えます」と答えた。

当時、松本を居としていたので訊かれたのだが、

御主人はそんなに見えるのか！と、びっくりしていたのを思い出す。

今、私は滋賀に住み琵琶湖を知らない人がいたら言いたい。

視界の限り湖なのさ！と。

自然の美しいところに住めて果報者な私。

女将のブログ

ブログ読みましたよ。

と、来訪者・宿泊者さんに言われるとほんとうに嬉しいです。

どっちの？

とお訊きするとオーナーの方のブログだったりしますがー。

一日一名の宿泊を基本にしているため（感染拡大防止を考慮して）、

直接会話を少なく、読み物や見る物などで我々のことをお伝えできればと

鋭意研究中です。

なので、ブログは大きな位置を占めると思って頑張っています。

広く浅くもいいけど、そういう対応力だけではなくて

ちゃんと何か一つ深く掘り下げて勉強するのもいいかな、と思い始めています。

もっともっと創意工夫をしていきたい、、、今日この頃です。

健康第一で、みなさま、お気をつけて。

アプリ

最近、花の名前を教えてもらえるアプリを入手して

大変役に立って楽しくなっている。

一生知らないで終わったであろう花の名前やプロフィール。

スマホで花の写真を撮ってボタンを押すだけで、すぐに判明する。

チョッピリ、こんな簡単でいいのかなーと罪悪感がないわけではないが、、、

パンデミックになり、自然界の偉大さを感じる昨今。

近くにある植物の姿から、生命力や生き様を知って感動している。

以前だって近くにあったのにね。

ごめなさい、気付かないで。

写真は『地獄の釜の蓋』さん。素敵な名前だったのねーー。

本丸攻め

　　昨日から実は私は歯周病内科治療というものを通院・在宅で始めている。

つまり除菌である。

前々から内服薬で治療をしてもらいたいと考えていたので、

思い切って歯科クリニックを替えた。

三十歳を過ぎてからの病歴の華やかさを披露してみたところで、、、割愛✂︎。

しかしながら、その中であったあった違う病気での除菌治療が！

そう三十代後半の頃、ピロリ菌による重度の胃炎になった時であった。

重症だったが、若いからお家で頑張って、とDrに言われ

ひたすら多種の抗菌剤を内服して治した。

なかなか人生のうちで二度も除菌治療するなんて人、少ないんじゃないかな。

今回の歯周病菌との闘いは、本丸中の本丸。

もうないよね？別の本丸。

わからないよねー生きてる限り。

金曜日の哲学者

哲学者が人生のパートナーである上に同居人であれば

当たり前かもしれない、、、、。

大学の講義を受けているような日常がある。

非日常が隣でご飯を食べているわけで。

（ざっくりしていて申し訳ないのだけれど）人間の捉え方を、

哲学者は分解して考えるし、

私は統合して考える。

おっそろしいくらい違う考え方なのに、

同じ時間や空間を共有して、あの人ってああだよねーって共感もする。

よくよく考えると不思議。

一瞬たりとも気が抜けないスリリングな時を過ごさせてもらっている。

荒れ寺

先日ネットで購入した萩（ムサシノハギ）の苗を植木鉢に植え替えました。

正確には、植え替えていただきました。

赤玉土（アカダマツチ）などをブレンドして。

これからは枝を切ることで、成長を促し

どんどん枝を増やして伸びていってもらいます。

理想としては、歌舞伎の連獅子のように、、、、

荒れ寺にダラダラと咲く花のように、、、

枝を垂れ、花をつけて欲しいと願っています。

開業当時からの希望でした。あーやっと萩を植えることに漕ぎ着けた★