滋賀県 彦根ゲストハウス無我 ママさんのブログ

漂泊の旅・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。宿泊される方の思いをしっかり見つめて、模索する日常のあれこれを記します。

無味乾燥

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高校時代の古典の授業。

 

古典の男性教師が黒板に百人一首のうちの一首を書いた。

 

【玉の緒よ 絶えなば絶えねながらえば 忍ぶることの弱りもぞする】

 

そして「これの意味を答えなさい」と、私が指名された。

 

自分じゃないみたいに(取り憑かれた笑)

 

「私の魂よ消えてしまえ。そうでないと貴方への気持ちを

 

 抑えていることができなくなる」と、つらつら答えた。

 

と同時に教師をはじめ、クラス内から響めきが起こった。

 

「ちょっとなんか怖かったな」と古典の教師が言った。

 

念のため、この教師にもこのクラス内にも私には何の感情のかけらもなかった。

 

無味乾燥な日々だったから、執念や恨みがこもって聞こえたのだろう。

 

一生懸命に思いを込めても、表せないこともあるのに

 

言葉の魂って不思議だ。

 

 

 

 

 

 

 

バレンタインの季節

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「手づくりか、、、あげないって選択肢もあるよ、、、

 持ってきました!って渡されるのがいいよね、、、」

年頃の娘らが作戦会議か。

入り込む余地が無い。

楽しそうで。

バレンタインの季節。

入試の季節、

ああ春も近いなあ、って連動。

 

もう十数年も前、同じ職場で私にすごく懐いてくれていた

二十歳そこそこのコギャル風の子に

「チョコレートあげますよ。好きなチョコレート言ってください」と言われ

「イオンで売っている88円の明治ハイミルクチョコレート」と答えたら

「もっと高いのでもいいんですよ」と真顔で言っていたが

「それが一番好きなの」と再度答えた。

バレンタインの日、イオンで買いましたよーって、もらいました。

コギャルどうしているかな。

いろいろ思い出をありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

人生のたのしさ

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社会人になって数年、大学時代からの男友達がいた。

時はオウム真理教で一色の頃、

どんな人生がいいのかねえ、なんて話し合ったりしていた。

ある時「男のツレとキャンプしながら北海道へ車で旅するけど一緒に行かない?」

と電話で誘われた。

軽い。

仕事辞めない限り、その旅は出来ない。

君たちは大学院生でいいのかもしれないが、

私はまだ辞められないとお断りした。

なんか炊事係させられる気もした。

 

 

もしあの時、仕事を辞めてその旅に便乗していたら、、、、

時々考える。

これが10才年をとっていたら、即オーケーだったに違いない。

いづれにしても、今とは違う人生であったのだろう。

若い時の【もしあの時】は思い返すと面白い。

必ず、誰しもある。

 

 

いつか宿泊に来られる大人の皆さんの【もしあの時】の話、お聞きしたい。

今の若い人には人生の参考になること間違いない。

こんな橋渡しができればいいなーーと思い浮かんだ今夜。

 

 

 

 

何かの暗示

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先日、自室内で正体不明の現金入り封筒を拾った。

多分、ダンナさんの所持品。

一日、よく見えるところに置いてみた。反応がないのでありがたく私の物に。

以前からの取り決めに従って。

 

思いもかけないまとまった臨時収入。

 

しかし密かな喜びも束の間。

 

翌日、非常事態(ダンナさん負傷)のため

二カ所の医療機関と薬局をハシゴ。

臨時収入は消えて行った。

 

まるで、予期していたかのような現金入り封筒。

急なことだったので助かった。

負傷の具合も最小限であったと思えるのが何よりだし。

 

世の中こうなっているモンでしょうね。

 

 

 

 

 

 

本屋さんで本を買う

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先日、本当に久しぶりに

本屋さんで本を買いました。

ネットで探したりはしていますが、

本屋さんで実際探し回るのは楽しいですよね。

これは皆さんがよく言っておられます。同感です。

つい夢中になって、計一時間くらい店内をグルグル。

そして、【山小屋主人の炉端話/工藤隆雄 著】を購入し読み始めています。

聞き取った話の覚え書き集なのですが、

終わってしまうのがイヤでゆっくり大事に読んでしまっています。

予感ですが、

この本を手にしたことで

大きなきっかけになるような、、、

何の?
まだわからないのですが、そんな気が起こっています。

 

 

極意

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私の知り合いの方(90才くらいの女性)から、

小学校4年生の頃に学徒動員で彦根から名古屋へ行かされ

M電機の工場で働いたという話をよく窺う。

耳を疑うような、、、

学徒動員だなんて。

教科書の中にだけある言葉ではなくて、

こうやって御長寿であられる方から実際聞くのだから、

もう私は頭を絞ってあれこれ質問する。

勉強も遊びも出来なかった、と繰り返して仰っている。

それでも、息子さんはお医者さんだし、

ちょっとボヤけたことはあるが、朗らかで

決して人から嫌われる人ではない女性として長生きしておられる。

以前、別の御長寿さんに「人に嫌われないことが一番大事」と極意を窺ったことがある。

戦争、紆余曲折、病気、老い、、、

長い人生、お金だけでは乗り越えていかれない、と受け止めるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

フィルター

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30代後半の頃、占いが好きだった。

知り合いには、ハマりすぎて改名までした女友達がいたが

私は雑誌の特集を欠かさず読む程度であった。

占い記事の表現が魔法の言葉のようで

包み込まれていたい、と思わせてくれた。

〜あなたの守護は水なので、雨の日には静かに部屋で片つけしながら

心の整理もしましょう〜

なんて言われると、あーー片つけするする、雨よ降れ降れ、と肯定。

多分、女も30代後半になると新しい友人ができにくく、

バカ騒ぎしても何か面白くない、、そんな岐路にいたはずだ。

心の深淵のスイッチを押してもらいたい欲求を持っていた。

それが私には紙面上の占いの言葉がスイッチになっていた。

スイッチで、涙したり、

時にはエレガントな王妃になったり(笑)(恥ずかしー)。

しかし2年間くらいで急速に占い熱は終息した。

その後、非常にハマっていた知人の一人は

東日本大震災で同時に何千何万の人が被災という同じ運命を背負ったのは

占うことはできない、とあっさり足を洗った人もいて潔さを感じた。

私は昔からオンナオンナした女ではないのだが、

占いをフィルターにすると

女性の気持ちをとっても説明出来るの!と自信がある。