30代後半の頃、占いが好きだった。
知り合いには、ハマりすぎて改名までした女友達がいたが
私は雑誌の特集を欠かさず読む程度であった。
占い記事の表現が魔法の言葉のようで
包み込まれていたい、と思わせてくれた。
〜あなたの守護は水なので、雨の日には静かに部屋で片つけしながら
心の整理もしましょう〜
なんて言われると、あーー片つけするする、雨よ降れ降れ、と肯定。
多分、女も30代後半になると新しい友人ができにくく、
バカ騒ぎしても何か面白くない、、そんな岐路にいたはずだ。
心の深淵のスイッチを押してもらいたい欲求を持っていた。
それが私には紙面上の占いの言葉がスイッチになっていた。
スイッチで、涙したり、
時にはエレガントな王妃になったり(笑)(恥ずかしー)。
しかし2年間くらいで急速に占い熱は終息した。
その後、非常にハマっていた知人の一人は
東日本大震災で同時に何千何万の人が被災という同じ運命を背負ったのは
占うことはできない、とあっさり足を洗った人もいて潔さを感じた。
私は昔からオンナオンナした女ではないのだが、
占いをフィルターにすると
女性の気持ちをとっても説明出来るの!と自信がある。