滋賀県 彦根ゲストハウス無我 ママさんのブログ

漂泊の旅・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。宿泊される方の思いをしっかり見つめて、模索する日常のあれこれを記します。

つげ義春 愛好者

f:id:norimurata:20190411001216j:imageつげ義春、ギター、銭湯、古民家、、、、

 

ご自身のツボにはまった一晩を過ごしたというメールでした。

 

お泊りいただいて、一週間経ってからというのも嬉しかったです。

 

なんかジワジワきたのかな?ってポジティブに受け止めたくなります。

 

 

 

私がつげ義春の作品に出会ったのはちょうど20年前になります。

 

はっきりとしたきっかけは覚えていないのですが、

 

おそらく奥の細道関連のコラムで知り、

 

当時ハマりつつあった独身女の一人旅にますます拍車がかかった魔術の一つです。

 

リアリズム、全共闘貸本屋、、、知らない言葉に惹かれていました。

 

というか、惹かれる何かを貪っていたのかもしれません。

 

松尾芭蕉菅江真澄つげ義春、などを

 

勝手に抱え込み、風狂な旅人になりきっていました。

 

空前絶後と謳われた温泉宿があったと知ると、

 

現存していなくても行ってみたり。

 

意外と新しく温泉施設ができていて、

 

意外と受付の男性と極めて健康的な会話をしたことが鮮明な記憶に残っていたり。

 

その振り幅に感銘を受けたり。

 

地獄に仏でいたい、お花畑にやさぐれ女でいたい、

 

っていう私の天邪鬼さがマスマス邁進することになったのでしょう。

 

 

 

時は流れて、

 

私は旅人をお迎えする生業をする立場となりました。

 

最近立て続けに、つげフアンのゲストさんと出会い感無量です。

 

オヌシもなかなか屈折した人生よのう、と互いに見透かしていた感じでした。

 

ちなみに、私の好きなつげ作品は「不思議な手紙」「腹話術師」「おばけ煙突」です。

 

 

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色気

f:id:norimurata:20190406231141j:imageつい言ってしまう、ゲストさんとのおしゃべりで、

 

昔は〜〜だったんだよ〜話。

 

お題は【色気】。

 

話の流れは、カフェと喫茶店の違い。

 

カフェしか知らない若者世代に、その違いをよく聞かれる。

 

その日はこう答えた。

 

茶店には色気がある、と。

 

店もマスターもママも。

 

その色気に惹かれてお客さんが行くのだ。

 

もちろん、お客さんも色気がある。

 

わっかるかな〜

 

 

 

 

と、その時、

 

「色気って言葉以上に強い伝達力があったはずなのに、

 

デジタル化が進んで必要ないですもんね」

 

って予想もしない若い男子の口から出た言葉が説得力があって、

 

私は矛を収めた。

 

 

 

便利な世の中だけど、安心できない。

 

言葉を選んでいるけど、伝えきれていない不安をいつも抱えている。

 

これがデジタルな世の中。

 

 

 

ふむふむ。

 

色気って、究極の安心感なのかなと思える。

 

じゃあ、どこにあるのか。

 

アナログの中にこそ色気は生存できるのかな。

 

頑張ろうっと、可能な限りアナログな選択を!

 

 

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外国人が知っている日本語

f:id:norimurata:20190404152244j:image「カワイイ」「スゴイ」「ダイジョーブ」

 

これらは、外国人がよく口にしている。

 

アニメの影響だったりする。

 

クッション言葉にもなっている。

 

 

 

「半額」

 

このシールが貼られているお弁当をちゃんと買ってくる。

 

言えなくても意味さえ分かっていればいいのだ。

 

 

 

「忍者」

 

これは最強。むしろ、これこそが日本そのもの。

 

日本語を一つも覚える気がなさそうな外国人でも、ニンジャだけは知っていたりする。

 

タコスはメキシコ、たこ焼きは大阪、みたいな。

 

たこばっかりだな。

 

 

 

源氏物語」  

 

ゲストハウス無我の5年間で唯一、ある一人のロシア人が発した言葉。

 

深く心酔しているとお見受けした。

 

私は、源氏物語のストーリーなら【雨夜の品定め】と【最終章】が好きである。

 

看護師時代、私が患者さんから例えられた人物は【夕顔】。

 

入院患者さんはこの病棟の看護師たちを〇〇に例えると、っていう

 

暇つぶしをして楽しんだりされていた。

 

今の私は誰かな、やっぱり夕顔でいたいなあ。

 

なんていうことを、

 

その外国人さんと話せたらよかった。

 

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胸裏に去来するもの

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

 

4月1日、新元号が発表になった日。

 

あるお店のテレビの前でその瞬間を十数名で一緒に拝見した。

 

皆、静かに受け止めていて、

 

日本人って冷静・・・

 

改めて、冷静に生きようと再確認できた。

 

でもやっぱりなんか浮き立つ気持ちはあって、

 

久しぶりに切り花を買ってお座敷に飾った。

 

が、寒くてストーブを焚くため、お花は縁側へ避難。

 

ちょうど、日中の来客が多くあり格好がついて自己満足。

f:id:norimurata:20190402195227j:image

 

自治会の引き継ぎやら、

 

となりの2丁目に開業予定のゲストハウスのオーナーさんが挨拶に来られたり。

f:id:norimurata:20190402195257j:image

 

我々は6年目を迎えるのだが、時間の経過と人の往来をシミジミ感じた。

 

口には出さないが、きっとオーナーも同じ思いだろうナ。

 

 

 

 

 

 

人を動かすもの

f:id:norimurata:20190326204426j:image

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

彦根ゲストハウス無我にお越しいただくゲストさんの中には、

 

雨森芳洲杉原千畝の足跡を辿る旅の道中に投宿される旅人がいらっしゃいます。

 

さぞや小難しい中高年の人?と思われます。が、

 

いえいえ、若い知的な女性ばかりです。

 

日本国内の遠方から、船や飛行機でいらっしゃるのです。

 

滋賀県長浜市は雨森氏、福井県敦賀市は杉原氏の資料館があります。

 

両氏共、外交官。雨森氏は江戸時代の鎖国中に、朝鮮との外交に尽力。

 

杉原氏は昭和時代の第二次世界大戦中に、ユダヤ人の亡命を助けた人です。

 

足跡を辿る旅は、私も共鳴するところが大きく、

 

その地に自分が立つことや、空気を吸うことが、

 

何物にも代えがたい自分の血となり肉となる感覚を得ます。

 

彼女たちに、

 

感動したでしょ   って尋ねると、

 

はい  って笑顔が返ってきます。

 

桜の開花状況もいいですが、

 

時節に流されない生き方も一興です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲子園

f:id:norimurata:20190325171808j:image昔々、高校時代。

 

といっても高校生活は今一つ楽しくなかったのだが、

 

さっき思い出した、数少ない楽しい古い記憶。

 

眠い数学の授業、

 

大半の生徒はウトウト。

 

教師がたまりかねて一喝、

 

覚醒した〇〇君は「すみません、野球のこと考えていました」

 

その後ろの席の△△君は「サッカーのフォーメーション考えていました」

 

さらに後ろの□□君は「作曲していました」

 

と見事な返答。

 

崩れ落ちる数学教師。

 

野球部、サッカー部、吹奏楽部の

 

華麗なる三連続プレイでした。

 

ケイタイもSNSも何にも無い時代、ちゃんと繋がっているではないか!

 

 

💠💠💠

 

 

ゲストハウス無我にも「甲子園で高校野球を観てきました」「観に行くところです」

 

というゲストさんが時々いらっしゃいます。

 

せっかく今、私は関西圏に住んでいながら甲子園に行く機会が得られません。

 

春夏とも宿業がピークになるので、ラジオ観戦が精一杯ですが、

 

死ぬまでに一度は行こうと思っています!

 

(だから何なのか、なんですけど。)

 

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

 

 

 

 

 

 

【古民家、復旧しています】古民家災害復興日記 3

ブログランキング参加しています。ご協力を!

 

 

 

 

ゲストハウス無我の共用スペース=母屋、復活しています!

 

築100年越えの古民家のお座敷で旅人さん同士語り合っています。

 

黙って静かに過ごす人、パソコン仕事をする人、などなど、

 

遠い昔の人が建て、居住した空間を味わっていただいています。

 

f:id:norimurata:20190322172732j:image

 

 

 

昨年9月の台風被害のため、半年あまり閉鎖していた母屋でした。

 

屋根・外壁・塀などは職人さんの匠の技によって修復。

 

f:id:norimurata:20190322173051j:image

 

ガラス戸などは、ホステルマニマニのオーナーさんのDIYによって華麗なるリメイク。

f:id:norimurata:20190322173128j:image

f:id:norimurata:20190322175625j:image

雨漏りの心配もようやく無くなりました。

 

本当に皆さんありがとうございました。

 

何気なくかけてくださる言葉から、徐々に目覚めることもあって、

 

何よりもこの建物、土地で宿という生業をする自分たち自身の自覚が復旧しました。

 

実はこれが一番大切だとも分かりました。

 

古民家の管理はこれで完了ではないので、あくなき闘いは継続です。

 

有難いことに、これからの修繕や掃除の手助けを申し出てくださる方もあります。

 

今回の経験では正直、書けないこともありました。

 

自然災害は、過ぎれば人間関係、かと。

 

そういった体験をお持ちの方々、

 

思うところのある方々、

 

無我にお泊りの機会があれば忌憚無くおしゃべりしましょう。

 

永遠に続きそうな古民家リニューアル(サグラダ・ファミリアだと思って…)については、

 

皆さんの知恵をお借りして、ステキな空間を作り出していこうと思います。

 

今後とも益々よろしくおねがいいたします!