気になっていた『竹生島心中』を図書館で読みました。
日露戦争の帰還兵と、
その人達の世話をするヘルパーのような女性との恋愛の果ての果て。
なぜ竹生島であったのかが、読み落としなのか不明でありました。
眠気との闘いもあって、、、。
📕
昔、旅先で同室の御婦人から窺った話を思い出さずにはいられませんでした。
お若い時、軍人収容病院でアート関係のボランティアをされていた時、
一人の看護師(当時は看護婦)が軍人さんと結婚すると言い出したのだが
祝福するどころか必死で止めた、、、という話。
軍人さんは戦争で片足を無くしており、憐憫だけではやっていけない、
もっと普通の道が貴女にはあるはずよ、、、と説得したというのです。
結局皆に反対されながらも、結婚したようでしたが。
身につまされるような軽い電気が走るような覚えがありました。
つまりは看護師が大概持っているサガ、憐憫の情。
もっと冷静に普通の幸せを選ぶべきだ、という御教示。
とにかく、
軍人収容病院を直に知っている方のお話を聞けたことは、
今もって貴重だったと思いおこしながら、
この小説を図書館の本棚に戻しました。