肉親の情。
家族関係の悩みを友人から相談されることがしばしばある。
他人の第三者からはわからないことが多いのが率直なところ。
憎んでいても、いざ亡くなってしまうと喪失感と後悔に苛まれたり。
(あんなに憎んでいるようにみえたけどなあ)
方や、
母一人子一人で、母親が亡くなって心配していると
「これでこの家系と縁が切れる。やっと自分だけで生きていける」と
意外とさっぱりしていたり。
(ひとりぼっちになるのに大丈夫なの?)
肉親を亡くす前には推し量れなかったことがあって、印象深い。
悩み、愚痴、の裏に真の人間の気持ちがあるということなのだろう。
多分、本人も気づいていないかもしれない。
近いだけに分からず、失ってからしか分からない。
私も、こういうお話を聞く時は俯瞰して聞くようにしている。
距離も時空も。