2018年の鳥人間コンテストは、
残念なことに途中から中止となりました。
毎年7月最終土日に開催されています。
諸事情(物理的理由、大学生のテスト期間への配慮など)で、
順延は設けられていません。
一年かけて研究・準備してきても、
悪天候で成果を試すこともできないのが今年でした。
ゲストハウス無我にとってもこの二日間は、
盆と正月が一度に来たような特別な楽しい時間なのです。
毎年リピートしてくださる現役部員をサポートするOB・OGさん達、
フアン(海外からも)の方、でゲストのうちほぼ鳥人間関係者が占めていました。
ゲストハウス開業当時は、OB・OGの来彦がナゾでした。
学生時代を懐かしむためか、同窓会気分か、と思っていましたが、
それにしては人数が多いし、朝5時にはコンテスト会場へ向かうストイックぶり。
伺ってみると、機体の組立ての作業員であり、段取りなどのアドバイス、
現役部員の精神的支柱に必要不可欠な存在だったのです。
社会人になって貴重な自分の休日に、
この献身【一機の人力飛行機を飛ばすのために】ですよ!
一発勝負ってのも魔力は絶大なのだと思いますが。
日本の終戦後、飛行機=軍事の象徴としてタブー視されていた時代があったそうです。
しかし高度成長期、グローバル社会を迎える中、
日本の航空技術の衰退を危惧した関係者が発起発案したのが、
この鳥人間コンテストだったとお聞きし感動しました。
技術の向上だけではなく、
他人同士が支え合う精神や武士魂のようなものも、
引き継がれているように思います。
当館に滞在中、出るゴミが少なかったことや、
ご自分のゴミを持ち帰って行かれる方もいらっしゃったので、
鳥人間の精神性の高さを垣間見ることができました。
これからも無事に存続していってほしいと願っています。