ごくごく近未来、アバターで学校の授業を受けることも可能になると耳にして、
ううーんと唸りながら、自分の中学時代を思い出すに及んだ。
中学時代に『講座』というスタイルの一日があった。
好きな講座を選び、一年生も二年生も三年生も同じ教室。
講座内容は、授業とは関係が無く先生の趣味や得意のひけらかし。
もちろん成績には関係が無い。
ロックを演奏しよう、とか
切手収集を語る、UFO、お菓子、作詞作曲をしよう、プロレス、、、などなど。
私は「夜行登山」をチョイスした。バーチャル夜行登山であった。
実際その夜行登山をしたことがあるという男性教師が、体験を話してくれるので
こちらは想像しているだけ。
内容はほとんど覚えていないが、いつか旅というものを絶対するぞーと
ふつふつと思っていた気がする。
一年に一回、何年何組の誰で担任は誰で、、、というものを
先生の力で取っ払ってくれた。
大人になりいろいろな人に話すと、
中学時代に同じような『講義』を受けた人は未だおらず、
一様に羨ましがられる。
この一日があったから、どうだったとは言わないが
偏差値教育の真っ盛りの中、こんな行事をしてくれた当時の先生たちに
ただただ感謝。