滋賀県 彦根ゲストハウス無我 ママさんのブログ

漂泊の旅・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。宿泊される方の思いをしっかり見つめて、模索する日常のあれこれを記します。

あの人は自分であったかもしれない

 

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アルバイト先(看護師の仕事)の同輩の女性Mさんからお聴きした話。

 

コロナ第2波で、勤務先の医療機関クラスターが発生し、

 

ペアを組んでいた相方の看護師が感染、Mさんは濃厚接触者となった。

 

相方の看護師は重症化(半年くらい入院していたそうだ)、

 

自宅療養のMさん(感染せずに無症状だった)には、

 

毎日保健所や勤務先から電話がかかり、勤務中誰とどう接触したのかなど

 

何度も同じ事を聴取されたそうだ。

 

第2波の頃だと、感染経路の特定に躍起になっていたに違いない。

 

Mさんは無症状で無事であったが、

 

もしかしたら重症化した相方の人は自分だったかも、

 

と恐怖を感じてしまったらしい。

 

 

 

 

 

一年以上同じアルバイト先で見知っていたのだが、

 

Mさんがこんな地獄にいたのだとは思わなかった、、、、。

 

今になってやっと話せる話なのかもしれない。

 

渦中にいると言えない、もっと辛い人がいるだろうからと思って言えなかったりする。

 

Mさんから聴いたその日の夜は、寝る直前まで想像して興奮していた。

 

生命を脅かすことがすぐ隣りであったという言葉に。