最近になって気づいたこと。
コロナ禍の初期、緊急事態宣言が出された時、当館に予約されたゲストさん達が
自らキャンセルの連絡が各国から来たのですが、
頑なに最後までなかなか予約取り下げをされなかった方がお一人いました。
リピーターの男性でした。また、意外な方でした。
物分かりがよく、素直なキャラクターだと思っていたからです。
どうしてあの子がなあ、、、と思いつつメールのやりとりをして
何日か後にキャンセルとなりました。
本当はキャンセルの誘導なんてしたくないのですが、
心の底からコロナの様々な恐怖がありました。
宿にとって予約者ゼロなどあり得ないことでしたが、
さあゼロにしたぞ、という殺伐とした安心感が得られたんだと思います。
その後、
彼が一児の父親になったとハガキが届きました。
第8波を向かえるかもしれない最近になって気づいたのですが、
子供を持つ前に一度我々のところに来ておきたかったんだなあ、と。
きっとそうですね。
それならそれで、やっぱり全力で来させないようにしていたけどネ。
コロナのこと。終息していませんが、今になってみれば、、、って
振り返ることが少しずつできるようになってきていると感じています、周囲も私も。