彦根ゲストハウス無我の女将のブログ

漂泊の思い・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。パンデミックの中、模索する日常のあれこれを記します。

三菱レーヨン

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例えば、どこか静かな水底に沈んでいた枯葉が、

ちょっとした水の動きで水面に上がってくる、、、そんな感じで

自分の頭の中の記憶が蘇ることがある。

もしかしたら死ぬまで一度も思い出すこともなかった断片かもしれないのに。

生きている以上、この断片が堆積されるわけだが、

鮮明に思い出すことや、

思い出したくても思い出せないこと、

全く忘れてしまっていること、、、

どうやって取捨選択されているのだろう。

これらはその人の意識や生き方を支配しているようだ。

 

私は昨日何故か【三菱レーヨンの従業員用の入浴施設で入浴した】ことを

思い出した。

昭和時代、クラスの女友だちに誘われて近所の工場へ入浴しに行ったのだ。

経緯は忘れてしまったが、

(友人の親御さんのコネだった気がする)

高学年といえ小学生の女の子2人が完全に浮きまくっていた気がする。

なので、記憶を封印したのだろう。

何十年も経って、工場も既に更地、当時を知る人も少ないのではないか、と思うと

あの殺風景な浴場が貴重な記憶に感じて脳の水面に浮き上がってきたようだ。

(洒落も情緒もない、当時のコンクリート打ちっ放しに近い殺伐とした浴場。

 現代がいかにデザイン性が高く豊かになったか。)

そして、私が今まで入ったたくさんの温泉や銭湯コレクションを押し退けて、

第一位である。

別格。

なんだろう、高い窓から差し込んだ太陽の光り、溺れそうに深かった浴槽。

まるで〇〇〇〇。

昨日から、懐かしい涙が出そうな気持ちに酔っている。