彦根ゲストハウス無我の女将のブログ

漂泊の思い・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。パンデミックの中、模索する日常のあれこれを記します。

貴方に会いに行く旅をしていた

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「あなたのご両親はちょうど自分と同じ世代だから、

 例えば今年は掃除機を買った、来年はラジオを買おうか、、

 っていうように一つ一つ買って大切に使っていったはずだよ。

 そういう中で子供を育てていったんだよ。」

と、私が旅でよくリピートしていた宿の受付のおじさんに言われた言葉。

言われなければ、親のことをそんなふうに思うことはなかった。

両親はあまり昔話をしない。

多分、「あの頃はみんな同じだったよ」というだけだろう。

受付のおじさんは、私の理想とする渋さと公平さのバランス感覚に優れた方で、

チェックインの僅かな会話でも永遠を刻みたい人であった。

もうすぐ家の35年ローンを完済するの〜なんて仰っていたこともあった。

月に10万くらいの賃金だよ〜、とも。

今になって思えば、シルバー人材で宿直をされていたのだろうか。

最後にお会いして、もう十数年経ってしまい

宿が閉鎖したことを知ったが

おじさんはお元気にしていらっしゃるのか分からない。

たくさんの旅人に愛情を注ぐ姿が目の奥に焼き付いている。

 

 

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