毎年この時期に公開される国宝・彦根屏風を拝観しました。
元々の所蔵も公開場所も彦根城博物館なので、
まさに箱入り娘です。
屏風の表装も美しく、絵の繊細さはヒヤッとするほどで、
妖艶そのものでした。
まさに洗って練って!
洗練という言葉はこれだと思えました。
意図や構図は一目では読めないのですが、
その分魅了される魔力を持っています。
時代背景(江戸時代初期)や絵師の意識の高さ(狩野派)想像すれば、ジワジワきます。
国宝には、建造物、彫刻、絵画、書籍などがありますが、
とりわけ絵画、の中でも人物を描いたものはインパクトがあります。
そんな分かりやすさから、はじめは彦根屏風に興味が湧きました。
実は彦根の友人と二人で、この彦根屏風の良さを推しているのですが、
地元民の反応は今一つです。
城下町という誇りが光なら、
この屏風に描かれているのが遊里という陰だからでしょうか。
断然私は陰が好きですが。
ちなみに、この国宝の特別公開は4/6〜5/7まで。
フラッシュを使わなければ写真撮影もOKです。
こんな博物館側の寛容さを充分に享受して、
本物と対峙する旅、是非オススメです。
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