自家製の一斤の食パンがこちらの岐阜市内のモーニングの目玉。食べきれなかったら、持ち帰りできる紙袋も置いてあります🎈
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以前、岐阜市に居住していた時、一時間くらいかけて愛知県(旧尾西市)へ車で通勤していた時代がある。「岐阜から来ています」と自己紹介すると、地元の方々がまるで懐かしい親戚でも見るような温かい眼差しになるのであった。嬉しいことだが、不思議だったので自分なりに探ってみたことがある。
聞けば、岐阜イコール故郷、愛知イコール故郷っぽくない、という田舎か都会か、論。反論するが、愛知でも田舎風景はあるよ、ちゃんと。だけど、魚が遡上するように尾張小牧ナンバー車や名鉄電車で終点の名鉄岐阜駅まで乗って愛知県人は岐阜へ遊びに行くのだ。岐阜側は、田舎とバカにされているとは知りつつこの人たちから愛されている(おそらく)ことも自覚している。
これには足らず、民俗学の本も二冊ほど買って読んだ。尾張と美濃の境を成す木曽川。この流域は戦国の世、織田信長の諜報員が居住した一帯だと知って納得できるものがあった。現在は大きなショッピングモールがいくつかあって購買意欲の高い地域であるが、一歩裏の道筋は終戦後を彷彿とさせる原風景があり、ちょっとビックリしたことがある。高度成長期の大きな変化を意外と柔軟に受け入れる一方、変わらない懐かしさを喫茶店文化を育ててきた。
愛知・岐阜のモーニング文化の基盤は【 懐かしさ 】 なのではないかという道にたどり着いた。続く。