日本は戦後74年です。
時々私も戦争経験者のお話を伺うことがあると、記しておこうと思っています。
この夜、お聞きしたお話は直接的な戦争の話ではありませんが、
時代背景として貴重だと思ったので記します。
その夜のゲストさんは、親の介護を成し終えたという60代と思しきご婦人。
尋ねなくてもどんどんご自分の身の上を語り始めました。
ーーー自分の親は当時戦争中だったので、とにかく早く結婚させろと勝手に結婚させられた。
自分が生まれたが、結局両親は離婚。母親に引き取られたが、親類に預けられたりして、
成長すると反抗して反抗して、家出、東京で働き始めた。時は流れ自分も年をとってきた頃、
母親のいる故郷は東北大震災にみまわれた。無事であったのだが、高齢で独居のため、
介護をすることにした。故郷を捨てた身であったが、親孝行がしたかった。最期まで看取り、
後悔はないーーーー
こんなふうに訥々と語られました。
途中から気がついたのですが、物語が眼に浮かぶようにお話しされる上手さは
東北人だったからなのですね。
戦時下の一般人の動向、高度成長期はこういう背景の人の労働力が大きかった、
災害、超高齢社会の今の現実、、、、など胸に突き刺さってきます。
捨て身の覚悟、捨てられても受容する寛容さ、が凝縮されたお話だったと思います。
普通のどこにでもいそうなオバさんなのですよ。
ありがとう存じました。
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