(多分束の間の)秋晴れの日があったおかげで、
ようやく近況を綴る気が起きました。
台風21号の影響で築100年以上の母屋が使用不可能となり、
別棟の新館のみの営業から一ヶ月になります。
直後は、予約いただいていた方々へ事情説明のメールなどに奔走。
同時に、修復箇所の応急処置に追われる毎日。
ですが、被害が多発しており専門業者は手が回らず、
当初は電話もなかなか繋がりませんでした。
台風の翌日に発生した北海道の地震で、
我々の焦りに追い打ちとなりました。
とにかく応急処置だけでも、、と焦るだけの数日間が過ぎました。
ゲストハウスの営業は、若干のキャンセルはありましたが、
予定通りお越しいただくことができました。
「古民家に入れなくて残念ですが、スタッフさんに被害がなくて何よりですよ」とか
「関西がこんなにひどい被害だと思わずに来ました。ビックリです。」などと、
声をお聞きするたびに、力を振り絞って営業を続けた価値を感じました。
二回目にお越しのゲストさんには、
「一回目は古民家に圧倒されて気づいてなかったのですが、
新館の建築様式のデザイン性や機能性の良さの魅力をじっくり感じています。」と
言っていただきました。
この言葉は、今後の当館の修復や再生や新生にあたって、
ヒントになる言葉として胸の中にあります。
街の風景が所々変わり(壊れた屋根や倒木など)、
道行く人々の挨拶が災害の話題が中心になって、
日常生活の中に非日常の不安を感じながらの日々です。
もっと酷い被害の中、耐えて生活されている方々、
本当に辛いことだとあらためてお察し致します。
特にこの一か月、お越しいただいたゲストさんとは
必然的に【災害を生き抜いていく】話題が多くなりました。
逆に、迷いが吹っ切れた方もいらっしゃるかもしれませんね。
プランの修正や変更を繰り返し、
人として与えられた仕事と命を全うしなければ、と思うところです。