無我夜話  9

東京からお越しのmiddleage女性ゲストさんからお聞きしたお話。
 
その方は訪問介護の仕事をされていますが、
 
担当のご婦人が天寿を全うされ、その人を偲ぶ旅だと仰いました。
 
そのご婦人は出生が彦根でした。
 
戦前、結婚前の男女が言葉を交わすのも許されなかった時代。
 
当然、共学は無く電車通学でも男女車両が別々。
 
(現代では違う意味で別々の必要性があるのですが。。。。)
 
そんな戒厳令下ような昔の学生さんですが、
 
恋はするのです。
 
ある時、女子学生(天寿を全うされたご婦人)は、
 
男子学生から突然手紙を受け取ります。
 
戦前の彦根駅のホームで。
 
もちろん言葉を交わしたこともありません。
 
でも、不思議。
 
女子学生も実は思いを寄せていたのです。
 
手紙を読んで、男子学生は有名なN会社(今でも有名)の御曹司だとわかります。
 
女子学生はどうしたでしょう・・・・。
 
答えは、
 
その手紙を家に帰って【燃やした】です。
 
戦前といっても戦争に近づいているわけで、
 
おそらく、男子たるものナヨナヨするのはけしからんと断じられる時代。
 
いっさいを封じ込めたのですね。
 
でも、燃やすという手段にでますか?
 
昔の人は、決着の付け方が厳しくて美しいです。
 
燃やすことで、永遠を感じてしまうのは私だけでしょうか?
 
私も5年後10年後、、と感じ方が深まっていけばいいなと思っています。
 
お話をしてくださったゲストさんも、
 
聞かせていただいた私も、
 
【命がけの恋愛】の形に心揺さぶられたのでした。
 
亡き人を偲ぶ旅こそ、実は旅の本質かもしれませんね。
 
 
 
 
彦根のまちなみ」

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