滋賀県 彦根ゲストハウス無我 ママさんのブログ

漂泊の旅・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。宿泊される方の思いをしっかり見つめて、模索する日常のあれこれを記します。

未知の庭木

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今日は雨で。

 

いつもは下ろしているカーテンを開けて、雨を堪能。

 

満開のツツジと青紅葉とヒイラギと宝鐸草の群生している隙間から

 

知らない枝が伸びて、よく見ると小さい花を見つける。

ダンナさんも知らない木だと言っている。

 

植物の名前を調べるアプリでも、よく分からず。

 

明日、再検。

 

まだまだ未知のこの庭。

 

庭と向き合うことが昨年から増えたのだが

 

今年も益々この楽しみに浸っている。

あんなに愛していたけど

 

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期するところがあって、コレクションしていたものを今日処分した。

 

30代の頃、香水が好きになって(なぜが気持ちがアップする)集めていたが

 

最近は単に「捨てられないままのもの」になっていた。

 

一生手離せない、なんて思っていたのに

 

やっと手離せたわーって思った。

 

今となっては香水の名を一つしか思い出せない。

 

さよなら、マグノリア   ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精神的支柱

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私の就学時期、ある地方都市の本当にありふれた片隅に家族と住んでいた頃。

 

近くに個人商店が数軒あった。

 

一つは、記憶に残る一番最初のスーパーマーケット。といっても酒屋が食料品も

 

売るようになった感じの小さいお店で母に連れられよく行った。

 

二つ目は、お小遣いを握りしめ通った駄菓子屋さん。ここの匂いはいまでも

 

覚えている。

 

三つ目は、化粧品店×サンリオのお店。私もキティやキキララやパティ&ジミーに

 

熱中だった時があった。

 

四つ目は、その向かいの洋品店。ディスプレイの洋服や化粧品会社のポスターの

 

モデルの美しさに目が釘付けだった。

 

順番に足を踏み入れ、卒業していった。

 

あんなに通ったのに、成長につれ全く立ち寄らなくなる。

 

最近回想して気がついたが、田舎でもこれだけの店があったのは、

 

近くに巨大な紡績工場があったからに違いない。

 

遠方から寄宿していた工員さん達にとって、これらのお店のおじさんおばさんは、

 

自分たちの親も同然の人達だったはずだ。

 

子供の目には、店番をしているおじさんおばさんとしか映っていなかったが

 

精神的支柱という実は凄い役割を持っていたのだろう。

 

こういうことって、

 

わかるようになるの。年をとると。

 

 

 

乗り越えてきた先にある旅

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ゲストハウス無我にはこれまでに、

病気でハンディキャップがある旅人さんが何人かお泊まりくださいました。

本当に【よくウチへ来てくださいました!】と嬉しかったです。

外国人も日本人も。

そのうち心に残っている方々のお話をします。

一人目、日本人の男性、一人旅です。予約時の電話で人工呼吸器を持っていくことを

お聞きしていました。私は呼吸器内科で勤務していたことがあり、すぐ分かりました。

超小型の装置で、手元に電源さえあれば支障ないことを双方確認しました。

相部屋でしたが、人目につきにくいベッドの位置に配慮しました。オーナーにも

大丈夫であることを説明、僕が電話とっていたらよくわからないから断っていたかも

と言っていましたね。一泊二日滞りなく過ごされていきました。

二人目、中国人の男性、は舌癌で舌をほとんど切除していました。発声出来ないので

無視していると誤解を受けるかもという点と、流動食を大きな吸入器でノドへ押し込む

のでビックリされるかもという点をチェックイン時にご自分から申し出られました。

ハイハイ、オーナーと私とでサポートしましょう!どんとこい。事前に知らされて

いると考え込んだでしょうが、チェックイン時の申出が幸いして結局丸く収まりました。

なんと蓋を開けたら、

言葉を発しない、変わった食べ物を食している、

そんな奇異であろう人の姿は他の旅人の中で

奇異でもなんでなく、ただの今日の宿泊者になっていました。

こちらも敢えて説明も紹介もしなかったんですけどね。

流動食もみんなの前ですっかり終わっていて、誰も普通にしていました。

不思議です、ニコニコした表情や佇まいだけで、初めて会う人と

十分コミュニケーションがとれているのが分かりました。

言語って何?ハンディキャップって何よ?と目の当たりにしたのでした。

三人目、持続式注射器を着用中の外国人。

インシュリンを絶えず注射で体内に送り込まなければいけない糖尿病ですが、

外見からは全くわかりませんでした。それくらい小さな器械でもあります。

しかし、彼はチェックアウトの時「邪魔になったので棄ててほしい」と

大量のディスポ(一回限り使用できる)の

新品のインシュリン用注射器を渡されたのです。

それは今使用している持続式注射器とは違うので不用になっているのでしょう。

、、、、異国の地でどんなトラブルがおこるかわからない。

、、、、急にディスポの注射器で代用しなければならないこともある。

、、、、そもそも、代用の可能性があるから持ってきたのでしょう。

、、、、無事旅行を終えるまで持っていた方がいい。

ってことを私は多分凄い形相でツノを立てて説教しました【【【日本語でーーー】】】

圧倒された彼は、そのインシュリン用注射器を自分のバッグに仕舞いました。

帰国後、メッセージが届きました。

感謝の意を感じるものでした。

 

皆さん、諦めてなんかいません。諦めないことが普通です。

理解、いえ言語さえも超越しています。

貴重な経験をさせていただきました。

 

これを書いていて、森進一の襟裳岬が頭の中に流れてきました。

    ・・・ わけの分からないことで悩んでいるうちに・・・・
    ・・・ 日々の暮らしはイヤでもやって来るから静かに笑ってしまおう・・・

つまらない先入観・人間関係に惑わされずシンプルに生きようぜ、と立ち返る力が湧きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

野心

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意外な人から「自分は誰よりも抜きん出たものを持ちたい!」と胸の内を聞いた。

 

そう秘めたものをお持ちとは失礼ながら思っていなかった。

 

正直に、それは意外だったと言った私。

 

まだまだ私は人を見る目が粗い、と反省。

 

なので、「意外」ということではなく自分の浅い読みで世の中を見ているに過ぎない。

 

わかっていなかったので失礼しました、と言った方がいいのかな。

 

あ、それは野心ってものかな。

 

私には、そういう野心がないなあ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芯のあるおにぎり

 

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みかん入りおにぎりに続き、芯のあるおにぎりの話。

 

かなり昔、私が小学生低学年の頃、猛烈な台風の夜に子供だけ先に避難をする事になった。

 

町内会長さんだったかが一軒ずつまわり、子供ばかりを連れ立って

 

近くの紡績工場の社宅の空き室に避難した。

 

社宅は鉄筋五階建てくらいだったと思う。

 

最上階の部屋で雑魚寝。

 

空き家だったからか、台風のために停電していたのかは定かでないが、暗かった。

 

それでも、近所のおばさんがご飯を炊いてくれて(どうやって炊いたのか不明)

 

おにぎりにしてみんなで食べた。

 

芯が残る固くて喉が詰まりそうな食感はいまだに記憶に残っている。

 

それでもみんな笑って食べた。

 

その後は懐中電灯の元で、きゃっきゃと遊んだ。

 

それぞれの家が床下浸水になって、親達は不安な夜を自宅で過ごしていただろうに。

 

💠💠💠

 

おかげ様でそれからは、被災しても避難先で一夜を過ごすことは今のところ無い。

 

いろいろショッキングな浸水の場面を目にした記憶があるが、

 

子供の時の目と大人の目は違うので、今なら同じ場面でも違う記憶が残るのかと思う。

 

💠💠💠

 

また、違う角度から言えば、親と離れて子供同士で雑魚寝した初めての体験でもあった。

 

私の「泊まる」という原体験がこれである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虚心坦懐

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何故か今、この虚心坦懐という四文字熟語が浮かんだ。

 

わだかまりがなく気持ちがさっぱりしていること。だそうだ。

 

そこまでもさっぱりしていないが、まあこんな気分かな。

 

ダンナさんの骨折後の通院が終わり、卒業!

実家の母親の腰痛も良くなってきた!

実家の父親(コロナのワクチンを拒否しようとするウワサがあった)から

 

ワクチン打つ気満々の電話がかかってきた!

 

良かった、皆、調子が上向きになってきて。

 

ダメな時期が皆一緒ってのは、これから勘弁してね。