春休み。
来ていますね、高校生。
若いパワー全開。
現金が足りず、宿泊費が払えない。
なんてことがあって、
親御さんに電話連絡し後日振り込んでもらうことに決着。
今から帰れと言っても18切符だけで自宅へ帰れない距離。
予定通りその晩泊まっていただくことに。
しかし、数時間後外出(知り合いのところに行く)から汗だくで戻ってきて、
自分の財布からお金を出し、宿泊費を支払うのです。
ものすごく恐縮して、最敬礼して。
振込にするのだからいいのに。大丈夫なの?知り合いがいたの?借りたの?
と、聞いてみたけど、
はあ、まあ、ほんとうにすみませんでした、というばかり。
満室の男子客の中、ずっと彼一人のことが気掛かりで。
もっとほかの質問するべきだったかな、とか。
三日前の予約の電話時に洗濯機使えるか聞かれたから、
洗濯のこと気にしてあげれば良かったかな、とか。
しかし、
始発電車を待ちかねるように、超早朝出立したようだった。
数日たってもまだ気掛かりのまま。
落とし所がみつからない短編ドラマのようで。
無我にお泊りいただいたゲストさんとは、
一話完結の短編ドラマに共に出演した境地だと思っている。
深い話をしても、チェックイン時の簡単な会話だけだったとしても、
一人旅限定に限りなく近い無我のシステムでは、
スタッフと一対一の完結したドラマになる。
少なくとも我々はそのドラマに酔いしれ、記憶出来る。
ゲストさんもそう思ってくれているか分かりませんが(笑)。
ただ今回は、
純粋に「気まずさ」だったのかなと数日間のモヤモヤを
終結。
若干のナゾはあるが、、、、前に進もう。
私も旅先では数々の失敗をした。が、かなり誤魔化して昇華している。
自分の落度でも、要領よく立ち回ってしまう。そうそう、汚れている。
私なら、彼と同じ状況なら好意に甘えるのみならず、
熟睡して「また来まーす」なんて言って、堂々とチェックアウトするに違いない。
初め、この男子高校生に「旅」を見いだせなくて悶々としたが、
今ではこれこそが二度とない「旅」だと気付かされた。
気まずい気持ちを持たなくなった私自身をチョット恥じている。
↓ ご近所のサクランボの木のサクランボの花。サクランボの香りが!