滋賀県 彦根ゲストハウス無我 ママさんのブログ

漂泊の旅・第二の故郷、としての【宿り】の場所を作っていきます。宿泊される方の思いをしっかり見つめて、模索する日常のあれこれを記します。

無我夜話⑦

先日、富山県出身のN氏が遊びに来てくれました。
 
何度か無我を利用してくれているリピーターさん。
 
旅をしつつ、滋賀という土地に魅力を感じてくれているようです。
 
なんと、
 
現在滋賀県の酒蔵で住み込み、酒造りの体験修行をしています。
 
もう4ヵ月も。
 
自炊をしつつ、寒さと戦いながら。
 
その土地の人と同じ空気を吸い、時を共有するのが大切なんですよね。
 
私自身もかつて、津軽で遺跡発掘作業の体験をさせて頂きました。
 
思い出すーー。
 
これをやってどうなるわけでもなかったのですが、
 
大人には未知の世界に飛び込むことが本当に貴重。
 
今でも胸が熱くなるーー。
 
ほかの来客もあって、N氏のお話を十分聞けませんでした。
 
また聞かせに来て欲しいと思っています。
 
 
 
 
↓ある日の北國街道 木之本宿

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無我夜話⑥

春休み。
 
来ていますね、高校生。
 
若いパワー全開。
 
大体は青春18切符を利用して。
 
現金が足りず、宿泊費が払えない。
 
なんてことがあって、
 
親御さんに電話連絡し後日振り込んでもらうことに決着。
 
今から帰れと言っても18切符だけで自宅へ帰れない距離。
 
予定通りその晩泊まっていただくことに。
 
しかし、数時間後外出(知り合いのところに行く)から汗だくで戻ってきて、
 
自分の財布からお金を出し、宿泊費を支払うのです。
 
ものすごく恐縮して、最敬礼して。
 
振込にするのだからいいのに。大丈夫なの?知り合いがいたの?借りたの?
 
と、聞いてみたけど、
 
はあ、まあ、ほんとうにすみませんでした、というばかり。
 
満室の男子客の中、ずっと彼一人のことが気掛かりで。
 
もっとほかの質問するべきだったかな、とか。
 
三日前の予約の電話時に洗濯機使えるか聞かれたから、
 
洗濯のこと気にしてあげれば良かったかな、とか。
 
しかし、
 
始発電車を待ちかねるように、超早朝出立したようだった。
 
数日たってもまだ気掛かりのまま。
 
落とし所がみつからない短編ドラマのようで。
 
無我にお泊りいただいたゲストさんとは、
 
一話完結の短編ドラマに共に出演した境地だと思っている。
 
深い話をしても、チェックイン時の簡単な会話だけだったとしても、
 
一人旅限定に限りなく近い無我のシステムでは、
 
スタッフと一対一の完結したドラマになる。
 
少なくとも我々はそのドラマに酔いしれ、記憶出来る。
 
ゲストさんもそう思ってくれているか分かりませんが(笑)。
 
ただ今回は、
 
人間性どうのこうのや、人生どうのこうのではなく、
 
純粋に「気まずさ」だったのかなと数日間のモヤモヤを終結
 
若干のナゾはあるが、、、、前に進もう。
 
私も旅先では数々の失敗をした。が、かなり誤魔化して昇華している。
 
自分の落度でも、要領よく立ち回ってしまう。そうそう、汚れている。
 
私なら、彼と同じ状況なら好意に甘えるのみならず、
 
熟睡して「また来まーす」なんて言って、堂々とチェックアウトするに違いない。
 
初め、この男子高校生に「旅」を見いだせなくて悶々としたが、
 
今ではこれこそが二度とない「旅」だと気付かされた。
 
気まずい気持ちを持たなくなった私自身をチョット恥じている。
 
↓ ご近所のサクランボの木のサクランボの花。サクランボの香りが!
 

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東日本大震災から7年

当時テレビで見た、

津波で母親を亡くした中学生の女の子の言葉が忘れられない。

「もっとお母さんと一緒にスーパーへ買い物に行きたかった」

私は、打ちのめされた。

今でもこの衝撃は心の中にずっとある。

ありふれた日常の簡単なことが幸せであったのだと、

気付かされた。

実家に帰ると、母親と必ずスーパーで買い物をする。

いや、母親とスーパーで買い物をするために、帰省する。

私の母に、この女の子の話をしようかと思うが、

していない。

母も私も号泣すること間違いないから。

そうか、

この女の子はすでにどこかでおかあさんになっているかもしれない。

自分の子供とスーパーへ買い物に行っているかもしれない。

7年という月日が流れたのだ。

営業時間以外のお仕事

営業時間以外のお仕事の一つ、
 
「取材を受ける」があります。
 
先日は彦根市内の滋賀県立大学の学生さんから依頼をいただき、
 
卒業論文のためのインタビューを受けました。
 
ゲストハウスにおけるマナーについて。です。
 
なぜこれに着眼したのか、、
 
実際ゲストハウスに泊まってみたことがあるのか?、、
 
などなど、
 
お答えする前にこちらもインタビュー。
 
確かに、初見で相部屋で共用部分が多い上に、
 
多国籍であれば習慣や価値観が違い、
 
マナーの良し悪しが気になるのですね。
 
当方では、出来る限り注意事項の貼り紙は少なく。
 
口頭でオリエンテーションの際に必要なルールは説明。
 
今までゲスト同士の深刻な苦情はなかった。
 
などなど、お答えしました。
 
マナーというとネガティブな捉え方をしがちですが、
 
是非日本人も学ぶべきという姿を外国人に教わることもあります。
 
ゲストハウスという社交場(古いコトバかな?)で、
 
大いに人間観察や感動を体感して欲しい。
 
ってことも、
 
インタビューを受けながら思い浮かんだので、
 
お話ししました。
 
今回の学生さんはブレザー姿で挨拶もきちんとでき、
 
我々との会話もスムーズでした。
 
ある資料をお見せすると、
 
サッと自分のノートに題名をメモ書きしたのです。
 
スマホで写真を撮りたいところですが、
 
この場合はそれはNGですから。
 
とても優秀な印象を受けました。
 
卒業論文がどのようにまとまるのか楽しみです。
 
観光に携わる仕事に就きたいと語ってくれた、
 
彼女の将来も楽しみです。
 
営業時間外のお仕事とはいえ、良いエネルギーの放出、良い刺激、
 
なので、全く苦痛ではありません。
 
あ、人によるかな(笑)。
 

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吸引力

先日のことです。

ご近所さんが、無我へ飛び込んでみえました。

娘が産気づいた、車を出してくれないか、と!

かなりパニック。

あいにく、

ウチの車は出払っており、タクシーを呼ぶ。

タクシーの運転手さんは、

産まれそうな人を乗せるには、本部の許可をとる必要がある、、、

押し問答。

「いいから行って」

ウチのオーナーの一言で発車。

無事産院に到着され、たちまち産まれたそうです。

よかったよかった。

後日、友人に、

===無我はそういう案件を吸引する===

と笑われました。

24時間365日ほぼ、

このあたりにいますので、

ご活用くださいませ。

魔性の女

魔性の女、周りにいらっしゃるでしょうか?

私のこれまでの人生の中で、二人いました。

そして新たに、もう一人認定されそうな気配が。。。

共通点 ①男の人の人生を狂わせる

            ②頑張り屋

            ③タレ目

            ④満員の東京ドームでも目を奪われる美しさ。そして一生目に焼き付く美しさ。

            ⑤不幸がつきまとう

私が小学生の頃、近所の高校生のお姉さんの家に用もなく現れるようになった担任教師。

かなりおじさんにみえたその教師は、「なんか心配で」と言ってやって来て、お姉さんの

家族を困らせていた。普通の家に「鶴」がいるようだといわれるくらいお姉さんは美しかっ

た(例えが昭和を感じますね〜)。子供心に、あのおじさん先生は「狂ったんだ」と思った

ものだった。この顚末は、どうだったのか。今、母に訊けば分かる気がするが、、、、やめ

ておこう。

もう一人は、私の親戚のお姉さん。「月」、満月が微笑んでいるように美しいと、子供心に

思っていた。このお姉さんも、就職した先のかなり年配の男性上司が、「なんか心配で」と

送り迎えをするようになってしまい、色々な人を困らせたと聞く。

なんか心配になる、って、今風に言えば「アウト」と同義なのでしょうか。

魔性の女は別格。

美人、美女、って言葉が安売りすぎて嫌になる。





春の始動

オーストラリア人のバックパッカーがチェックアウトしたあと、
 
滋賀県立大学の学生さんから卒論のインタビューの依頼の電話があり日程調整。
 
そのあと、オーナーの旧友のS氏が突然訪問。
 
10年ぶりの再会とのこと、私は初見でありました。
 
トントンと、ゲストハウス無我での読書会が設定されました。
 
2018年4月12日(木)13時〜 詳細は追ってお知らせ致します。
 
S氏がおみえになる前に、図書室の造設が間に合ってよかった〜
 
春は始動しています。
 

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